タイトル画像

『現代の経営』の人材育成とプロ野球 2

2018.01.21(23:11) 1955

人材育成について、ドラッカーの『現代の経営』にどのようなことが書かれているかを紹介します。私は1996年の翻訳本(上田惇生訳、ダイヤモンド社)を持っていますので、以下の引用(黒太字)は1996年版からのものです。ただし、現在1996年版は古本でしか手に入らないので、リンクはドラッカー名著集『現代の経営 下』になります。



ドラッカーは育成という言葉ではなく、開発という言葉を使っています。

人の「開発」は、他の資源のように外部からの力によって行われるものではない。
それは人の特質の利用法を変更したり、改善したりることなどではない。
人の「開発」とは成長である。
そして成長は、つねに内から行われる。



ここでは、とても大切なことが書かれています。

人材開発は、人が成長することによって行われ、それは本人自身によって行われるということですね。

機械でしたら、もっと効率よく動くように外から処理を加えて、改良し、改善することができます。しかし、人間には自由意志があるので、本人がその気になって成長しないと人材開発をすることができないということです。

続けてドラッカーは次のように述べます。

したがって仕事は、つねに人の成長を促すとともに、その方向づけを行うべきものである。(中略)
すなわち、仕事は、働く者にとってつねに挑戦である必要があるということである。



ドラッカーは、「マネジメントは人が成長できるように挑戦するような仕事を与えよ。」と言っているのですね。

標準的な楽な仕事ではなく、「技能も努力も判断も必要とするような高い目標の仕事を与えなさい」という意味のことを言っています。

一般的なビジネス環境の人に対し、まるでプロ野球界の人に言うようなことを述べていますね。プロ野球界では、個人の成績(数字)だけではなく、日々の勝利と最終的なチームの優勝という高い目標が明確に提示されています。

そうした高い目標を提示することが、人間の本性にとってプラスになるのです。(ただし、高い目標は強制して与えるものではありません)

ドラッカーは、

人の本性は、最低ではなく最高の仕事ぶりを目標とすべきことを要求するからである。


と、「人間の本質は、最高の仕事を目標にするものなんだ。」と述べています。

人間の本質を無視して、人に低い目標を与えたら、結局は人間性が腐食してしまうのです。



<続く>



いつも応援クリックありがとうございます! 心から感謝申し上げます!!

------------------------------------------------------------------------
古賀光昭へのお仕事の御依頼はこちらから
    
経営コンサルタント古賀光昭の公式サイト

社長の悟りを高めて、経営力を上げる経営コンサルティング 「仏教的トップマネジメント」
ぜひ一緒に仕事をしましょう!御連絡をお待ちしています!
------------------------------------------------------------------------
関連記事

古賀光昭のビジネス教室



<<『現代の経営』の人材育成とプロ野球 3 | ホームへ | 『現代の経営』の人材育成とプロ野球 1>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://komei777.jp/tb.php/1955-26b0bedf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)